高濃度炭酸泉について

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炭酸泉足湯で足元が温まって、全身ほかほか体験してみませんか?

関西医療大学保健医療学部 講師の中吉 隆之(なかよし たかゆき)先生から炭酸泉についてのコメントをいただきました。

近年における健康ブームにより、健康食品・サプリメント・健康グッズなど様々な物が市場に溢れてます。その中の一つとして注目されているのが人工炭酸泉です。
では、人工炭酸泉とはなんでしょうか?。
人工炭酸泉とは文字通り、人工的に二酸化炭素(CO2)を高濃度にとけ込ませた温泉の事です。別名ラムネ温泉とかソーダ温泉とよばれています。
天然の炭酸泉で有名な大分県の長湯温泉はCO2濃度が1200ppm(ビールとかコーラは3000~5000ppm位)で、水温は32度です。
水温からの印象では温泉は冷たいように感じますがそれ程冷たく感じないそうです。
実は、水温はやや低いのですが、温泉中に高濃度でCO2が含まれるために、温泉につかっている体表の血管は広がり、血流が良くなるために暖かく感じます。このぬるい水温と高濃度の炭酸水が温泉の効果を高めているのです。
ぬるい温度の温泉につかると気持ちを落ち着かせる働きをする自律神経(副交感神経)が優位に働くことはよく知られています。副交感神経優位の状態では人の心臓はゆっくり動きます。そこに、CO2による血管の拡張作用が加わると心臓がゆっくり動いている状態で血液を全身にスムーズに流す事ができるのです。さらに、炭酸温泉は弱酸性で外部からの細菌感染を防いでいる皮膚のpHとほぼ同じです。さらに肌の引き締め効果や美肌効果があるとされています。
ヨーロッパには炭酸泉が多く存在しており、ドイツでは「心臓の湯」と呼ばれて心臓療養のために炭酸泉が医療の場で使用されています。日本でも糖尿病、アトピー性皮膚炎、眼病など様々な病気を持つ人々が療養の為に利用して効果を上げているようです。
単純な作りの温泉ですがその効果には目を見はるものがあるようです。
医療の分野では閉塞性動脈硬化(ASO)、糖尿病性の皮膚潰瘍や皮膚壊疽の改善の為に応用されています。(現在、糖尿病の壊疽の標準的治療法は切断手術のため、人工炭酸泉を用いた治療は一部の医療機関で行われているのが現状ですが)また、スポーツ選手の疲労回復、美容分野などで使用されています。
これから幅広い分野で応用されることが予想されます。

とか、なんだかんだと言っても、実際に試してみないことには話になりません。
是非一度体験してみて下さい。

関西医療大学 講師 中吉 隆之